category name  »  page title date

ラーマ・チームとの打ち合わせ

3人組

1993年7月26日から8月2日にかけて。
簡単なスケッチを、ラーマから事前に郵便で受け取っていた。私のバリもどきのスケッチが見事にバリ風に変身している。これなら任せて大丈夫。何とか早く着工したい。ペネスタナンの連中は、うずうずしているに違いない。
7月27日の夜、ラーマに、ライとプトゥを紹介された。要点は次のとおり。
(1)ライは、ウダヤナ大学の建築の先生で、インテリア・デザイナー。
(2)プトゥは、同大学建築科卒業で、設計事務所をやっている。
(3)このプロジェクトは、3人でチームを組んで取り組みたい。
(4)このチームで初めてのプロジェクトなので、今後のPRにも使えるよう、精一杯がんばりたい。オープニングには、TV局も呼びたい。

3人とも、新進気鋭の好青年と見えた。話をしながら、サラサラ描いて見せるスケッチも、なかなか堂にいっている。
このチームに任せることを、基本的に了承。

ミーティングは、彼らが作成した1/100の図集(屋根伏せ、平面、2立面、2断面、小屋伏せ、基礎伏せ、基礎詳細、配管、配線、など)の説明を受け、こちらがまとめてコメントし、その後討議する、という手順をとった。
結果的に、確認した基本方針は次のとおり。

(1)2つのバスルームと2階の見晴らし部屋とを、この家で最も清潔で快適なスペースとすること。見晴らし部屋は室内とせず、外気に開く構造とする。
(2)外壁は塀とあわせて一体的にデザインし、次の素材を基調とすること。
・アマンダリ・ホテルの壁に使っている黄色の天然石ブロック(パラス・タロ)
・チャンプアン・ホテルの入り口の壁に使っている小さな玉石の貼り付け
(3)プールと四阿とは、予算オーバーであれば後に回してよい。
(4)全体を5,000万ルピア以下に抑えること。この中には、造りつけでない家具類は含まない。全体の見積りを、7/28の材料選びを受けて7/30に提出し、その後契約を行う。契約は、設計施工方式。
(5)設備について
・配管、配線類は、できるだけ露出させること。
・電力は、できるだけ公共電力を敷地まで引いてくること。しかたなければ、自家発電とし、夜はランプ。
・電話は、屋内配線だけしておく(まだ電話線がきていない)。
・水は、5~60mの井戸を掘って、ポンプアップ。高置水槽で配水。

3人とも、なかなか飲込みが早い。このミーティングで、ほぼ内容が固まった。
すべてがこの調子で進めば嬉しい・・・・ということ自体、実は完璧な糠喜びであった。

inserted by FC2 system