交差点の赤信号で停まっているときの前の車、ゆっくり走っていて隣をゆっくり追い越していく車、高速道路で追い越し車線を走馬灯のように次々連なって過ぎていく車。
そういう車のナンバープレートの数字を見るのが、いつか癖になった。趣味というほど入れ込んでいるわけではないが、運転中の暇つぶしになる。
ナンバープレートの番号は、4桁である。
この4個の数字を使って、答えを10にする式を考えるのが、この暇つぶしの内容だ。
どうやってもできないケースが、まあ10台に2台くらいはある。複数の答えを見つけられるのも、やはり10台に2台くらい。
この割合は、意外に快適である。答えが見つかったときの爽快感がちょうどよい。さらに複数の答えを思いついたときの達成感は格別である。
ルールは3つ
(1)4個の数字はすべて1桁として扱う。つまり 23 は 2 と 3 であって、ニジュウサンとはしない。
(2)0乗 は使わない。これは、どんな数字でも 0乗 すると 1 になってしまうので、ずるいから。
(3)×0 も使わない。これも同様に、どんな数字でも 0 倍すると 0 になってしまうから。
たとえば、以下はルール違反。
× 10・01 → 10×1+0=10
× 33・59 → 9+5^(3-3)=10
× 26・05 → 5×2+6×0=10
今日遭遇したナンバープレートとその回答例をあげると以下の如し。
22・47 → 7+4-2/2=10
39・17 → (9/3+7)×1=10
24・58 → (8+2)×(5-4)=10
36・15 → 5×6/3×1=10
23・63 → 2^3+6/3=10
23・46 → (2+3)×(6-4)=10
→ (6+4)×(3-2)=10
今日は収穫が少なかった。
日によると加減乗除だけではなく、階乗とか、べき乗とかをうまく使わなくてはならないことがある。そういう答えを発見したときは嬉しくて、ハンドルを握ってひとり微笑んでしまう。
これまでに答えを見つけたなかで、もっともエレガントだと悦にいっているのは、このナンバー。
・・99 → ???????
おわかりですか?