心市街地の魅力づくり
2000年度に建設省が山口市の協力で実施した事業推進調査。
山口市の歴史的都心で、町屋や古い寺社が残る大殿地区が対象。
もともと市民活動が活発で、街づくりの意識も高い地区であったので、その継承・発展の方向を探り、新たな合意をつくっていくことが目標であった。
そのために、地元市民を中心とした委員会を設け、街歩きワークショップを開催するなど、幅広い体制の中で論議を進め、(1)街づくり組織の確立、(2)町屋活用システムの構築、(3)歩行者・自転車ネットワークの形成、の3つのプロジェクトを提案。
基礎調査からワークショップの運営、提案のとりまとめまで、作業全般を担当。
2000年に広島県甲山町が策定。
甲山町は人口約7千人で、ピーク時からみると概ね半減。
その中心市街地は世羅郡の中心として一定の商業活動を維持しているものの、人口の分散に伴う空洞化、小規模零細経営による競争力の低下などで、大型店の郊外立地や中国横断道尾道松江線甲山I.C.の設置など、今後の地域変動への対応に危惧がもたれていた。
計画では、1989年に開店した既存のショッピングセンターに連旦した形で、福祉・文化・情報・交通機能などと複合化した新しい共同店舗を、町の生活拠点、町の顔としてつくりだすことを中心に、市街地全体の回遊性や文化環境の充実のための整備を進めることとした。
計画策定検討委員会の一員として参画し、計画のとりまとめも担当した。
中心市街地の区域:約64ha
目標年次:2020年
中心市街地居住人口:2,000人
(1) 複合的な商業集積をつくる
(2) 中心市街地の空間的な魅力をつくる
(3) 中心市街地の利便性を向上させる
(4) 既存の資源をネットワーク化する
(5) 事業化への条件を整える